REPUREI SECTION

GGwK

REPLAY

非公式再構成版 v0.3。原典のリプレイについて、場面順、人物関係、判定結果、 訳注が担っていた情報を保ちながら、本版用に文章を組み直しています。

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原典「GGwK リプレイ セクション」を読む

Introduction

REPUREI

日本には、プレイの様子を記録し、戯曲のような形式にして発表する 「REPUREI」という文化があるという。面白いプレイの記録は芸術として評価され、 そこから日本文化を学ぶこともできるらしい。

そこでGGwKでも、実際のセッションを記録することになった。 以下はその記録を、原典の進行に沿って読みやすく再構成したものである。

Cast

キャラクター紹介

ゲームマスター:アンドリュー

GGwKのデザイナーでもある。日本への愛情は並々ならぬものがあり、 このゲームもその表現の一つである。

ゲイリー/カミカゼ・ハヤタ

アーキタイプ:ローニンファイター

スキル:〈剣術〉〈わびさび〉〈製作:爪楊枝〉

持ち物:カタナ、ヨロイ

チョムバ:突然、上から「Canada-lie」が落ちて頭に当たる。

爪楊枝作りが趣味。仲間を大切にする人物だが、 仲間が死ぬと自分もハリカリを迫られかねないからなのかもしれない。

スティーブ/キタオ・トヨタ

アーキタイプ:スモーレスラー

スキル:〈スモー〉〈わびさび〉〈料理〉

持ち物:フンドシ、チャンコ

チョムバ:四股を踏むと、足が床や地面へめり込む。

日本の心を体現するスモーレスラー。 プレイヤーはオクラホマ大学で東洋文学を研究し、専門はルーシェンなので、日本にも詳しい。

リサ/コマヤシ・イサヤ

アーキタイプ:オイランレディ

スキル:〈床上手〉〈恋〉〈料理〉

持ち物:カンザシ、シャミセン

チョムバ:突然帯がほどけ、「オー、モーレツ」と叫ぶ。

日本人としてはかなりドライな性格だが、それが個性になっている。

ロバート/ヤマカワ・シマシタ

アーキタイプ:ニンジャボーイ

スキル:〈忍術〉〈殺気〉〈警備装置〉

持ち物:ニンジャソード、シルケン、カタビラ

チョムバ:「ガチョーン」と叫ぶ。周囲は厄除けのため、 「ハラホロヒレハレ」と声を合わせる。

隠密同心を組織した人物。彼の調査によって仲間が救われたことは何度もある。

Previously

これまでのあらすじ

4人は、ヤマカワのトノサマから密命を受けて動く隠密同心である。 法律では裁けない悪を密かに退治しており、死者を顧みない趣旨の合言葉を持っている。

オカバショの騒ぎ

事件の始まりは、ヤマカワがイサヤの勤めるオカバショでオフィスラブを楽しんでいた時だった。 隣室から騒ぎ声が聞こえてくる。日本の建物の壁は紙でできているため、 声がそのまま聞こえてしまうのである。

二人が様子を見ると、初老の男性を挟んで二人の若い女性が険悪な顔で向き合っていた。 一人はイサヤの同僚であるゲイシャガール、スズ・ミチ。 男性はミカド御用達の饅頭屋カワタナ屋の主人、カワタナ・リョイチ。 もう一人はその娘、カワタナ・シメヤだった。

リョイチはこれまで女遊びをしたことがなく、そのためミチへ深くのめり込んでいる。 シメヤは、父に女遊びをやめさせようとしていた。

生きた神であるミカドへ品物を納める御用商人には、 禊払いによって身も心も清浄にしておく義務があるとされる。 カワタナ屋は御用達によって繁盛しているため、認可を失えば店は傾き、 面目を失ったリョイチはハリカリしなければならない。

不審なゲイシャガール

イサヤには疑問があった。ミチはヤクザのイクコ・キョーエイの囲い者だったはずである。 それなのに、なぜカワタナと深い関係になれるのか。 4人はこの疑問を出発点に調査を始める。

カミカゼはイクコの用心棒へ応募し、現役の用心棒との一騎討ちに勝つ。 もちろん戦う前には互いにドゲザを行い、その結果ボディガードとして雇われる。 イサヤはミチの先輩として悩みを聞き、 ヤマカワは忍術を使ってイクコの周辺を調べる。

陰謀

ヤマカワの調査によって計画が明らかになる。 エンカイの席で、ミチが突然リョイチへキスをする。 夫婦でもない男女が人前でキスすることは、日本の道徳に反する。 一般人ならしばらく村八分になる程度だが、ミカド御用達の商人なら認可取消の理由になる。

黒幕は、カワタナをオカバショへ連れてきた同業者タコ・カクタであり、 イクコはその計画のために雇われていた。

エンカイへ潜入

4人は陰謀を止めるため、それぞれ別の方法でエンカイへ入る。 キタオはタニマチのリェ・ミャザワに頼んで招待客となり、 イサヤはコンパニオンとして雇われる。 カミカゼはイクコのボディガードとして同行し、 ヤマカワは忍術を使ってエンカイホールの屋根裏へ潜む。

ヤマカワはミチの控室を発見し、見張りのヤクザ・チンピラを倒す。 イサヤがミチから事情を聞くと、ミチ自身もリョイチを気に入っており、 迷惑をかけたくないと思っていることが分かった。 しかし借金と契約に縛られ、親へ危害が及ぶことも恐れていた。

契約は守らなければならない。 ミチはエンカイでリョイチにキスをしなければならないのである。 4人はリョイチも呼び、事情を一通り説明して対策を考える。

Scene 1

ナイスアイデア

ヤマカワは、問題が「夫婦ではない二人が人前でキスすること」なら、 先に二人を結婚させればよいと提案する。 キタオはこの案を即座に支持する。

イサヤは、今すぐ結婚式を行う方法があるのか疑問を示す。 そこでキタオは、友人キムラ・ショノスケ25世へ連絡する。 キムラはスモーのアンパイアであり、同時にシントーの神主でもあるという。 キタオはフンドシから携帯電話を取り出し、その場へ来てもらう。

しばらくするとキムラが神主の衣装で現れる。 結婚契約書として持参したのは「上」と書かれた紙である。 二人はそこへ署名することになる。

Table talk

イサヤは、日本では契約にハンコが必要ではないかと指摘する。 カミカゼは、重要なものだから日本人なら当然いつも身につけているはずだと考える。 GMもその説明を採用する。

キムラはシントーの儀式として祝詞らしき言葉を唱える。 キタオは、それが西洋式の結婚誓約とほぼ同じ意味であると説明する。 オクラホマ大学で東洋文学を研究している者の解説なので、一同は納得する。

儀式の最後に、キムラが二人の頭を軽く叩き、結婚の成立を宣言する。 一行は日本人らしく祝福する方法を検討し、マンセーを3回行う。 なぜ3回かという問いには、三位一体を表すためだという説明が加わる。

さらにドウアゲの話になり、これは勝負に勝った時に行うものだと整理される。 ドゲザで始まりドウアゲで終わる、下から上へ登る動きを ゲコクジョウと呼ぶのだという理解に達する。

Scene 2

キスシーン

エンカイが盛り上がった頃、計画どおりミチが現れ、リョイチへキスをする。 チンピラたちは冷やかし、友人を装っていたタコは突然怒り始める。 御用商人でありながら人前でこのような行為をするとは何事か、とリョイチを責める。

そこへキタオが登場し、先ほどの結婚契約書を証拠として示す。 続いてキムラ・ショノスケ25世も現れ、 二人が直前に正式な夫婦になったと証言する。 周囲は結婚を祝福し、再びマンセーが3回行われる。

しかし、これで引き下がるタコとイクコではない。 裏切りを責める二人に対し、イサヤが立ち上がる。 二人が陰謀を相談していた会話は、彼女の持つ「ソニー」に録音されていた。

イクコは証拠を奪うため携帯電話で連絡し、 ほどなく多数のチンピラがエンカイ会場へ集まってくる。

Scene 3

さあ戦いの幕開けだ

チンピラとの戦いを前に、カミカゼはドゲザを忘れてはいけないと気づく。 キタオは、自分とカミカゼが敵を食い止める間に、 イサヤたちへカワタナ一家を連れて逃げるよう頼む。

屋根裏のヤマカワは煙玉を使おうとするが、 GMは仲間がドゲザしている最中に攻撃すれば彼らの名誉を傷つけると指摘する。 ハリカリを避けたいカミカゼは、それでは困ると制止する。

ドゲザと先制攻撃

カミカゼとキタオはドゲザを行う。 ところがチンピラ側はドゲザせず、そのまま攻撃してくる。 先制攻撃を受けた二人は8ダメージを負う。

次のラウンドでもGMのロールが良く、二人はさらにダメージを受ける。 ヤマカワは状況を変えるため煙玉を投げようと〈忍術〉判定を行うが、 ダイスが丼から飛び出しチョムバ。 屋根裏から掛け声とともに落下してしまう。 周囲は厄除けの声を合わせる。

逃走側にもチョムバ

イサヤは徒歩ではなくホンダで逃げようとする。 日本人なら誰でもホンダに乗れるという理解のもと、 GMは〈ハイテク〉判定を要求する。 しかしイサヤもチョムバ。 バイクへまたがろうとした瞬間に帯がほどけ、彼女固有のチョムバが発動する。

一行は、終盤になってチョムバが急に続発し始めたことに気づく。

ヤマトダマシイ

キタオはさらに時間を稼ごうと戦闘を続ける。 カミカゼは日本の武士道について思い出したことを口にし、 ハリカリをすれば仲間へ何かのポイントが入るのではないかと確認する。 GMは、それはヒーローポイントではなくヤマトダマシイであると訂正する。

まだ人数が必要なので、ハリカリはせず攻撃を続ける。 今度はカミカゼが勝利。 続いてキタオが1・1・1を出す。 これは10倍ダメージであり、同時にヤマトダマシイも10点増える。 強烈な張り手を受けたチンピラは吹き飛ばされ、壁へ張り付く。

ヤマカワの最期

敵はまだ8人残っている。 ヤマカワも戦闘へ加わり、シルケンで2回攻撃する。 一方は出目4、もう一方は自動失敗となる。

その直後、GM側の反撃で1・1・1が出る。 ヤマカワは20ダメージを受け、死亡する。 仲間は日本の風習で何とかならないかと考えるが、 キタオは死んだ者は死んだ者として受け入れる。 一同は隠密同心の合言葉を口にし、戦闘を続ける。

仇討ち

カミカゼは怒り、ヤマカワを倒した相手を仇討ちの対象にする。 カミカゼと敵はともに達成値6。 通常なら引き分けだが、敵は最初のドゲザを無視して先制した側であるため、 その後の同値はカミカゼ側の勝利となる。敵は倒れる。

キタオは再びチョムバを起こして床を踏み抜き、 さらにもう一度チョムバする。 彼はカミカゼへ、自分がここを引き受けるので先へ行くよう告げる。 しかしカミカゼは、武士は敵に背中を見せないとして残る。

警察へ

その頃、イサヤは警察へ駆け込んでいる。 御用提灯のあるポリスマンへ事情を伝える前に、 キタオの助言どおり「オソレナガラ」と前置きする。 しばらくして警官が会場へ到着する。

戦闘の間にチンピラは3人まで減っており、 警察が来る前に残った者も逃げ出す。 GMは一行の勝利を宣言する。

Final Scene

ラストシーン

戦闘が終わると、カミカゼはタコとイクコの行方を尋ねる。 二人はすでに逃走していた。 やがて警察が到着し、キタオがこれまでの事情を一通り説明する。

GMは、少なくともドゲザをせず襲ってきた者たちは犯罪者であり、 それを返り討ちにした4人は正当防衛として扱われる、と裁定する。 キタオはさらに仇討ちでもあったと付け加える。

親玉を逃したことは残念だが、イクコはもっと大きな問題を抱える。 エンカイには他にも有名なヤクザボスが何人も出席しており、 その面前で大きな恥をさらしてしまった。 イクコはハリカリするか、誰にも知られない場所へ逃げるしかないだろう。 タコも同様の立場に追い込まれるかもしれない。

一同は日本の風習の厳しさを確認し、事件は解決する。 悪の陰謀は阻止され、カワタナ屋も守られた。 しかし、そのためにヤマカワという犠牲が出た。

最後の画面にはマウント・フジが映り、そこへヤマカワ・シマシタの顔が重なる。 葬式をしないのかという疑問に対しては、 隠密同心の合言葉が答えとなり、リプレイは幕を閉じる。

Original replay

会話の細部、原典の訳注、当時の語り口を確認する場合は、 原典のリプレイ・セクションを参照。